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高める 2019.05.10
フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットが「処刑されるというショックからたった一晩で髪が真っ白になった」というエピソードがあります。
この伝説には様々なエピソードがありますが、実際に一夜にして髪が真っ白になってしまうということは、白髪のメカニズムから考えるとあり得ません。
しかし昔から「苦労をすると白髪が増える」とか「ストレスで髪が抜ける」などメンタルと髪の関係はよく耳にします。
少なからずストレスは美しい髪を育むために悪い影響を及ぼすことに間違いありません。
白髪ができるメカニズムとして、どんなにストレスを受けても今生えている髪の毛が白く変わることはありませんが、これから生えてくる髪が白髪になる可能性は大。
髪の毛は本来もともと色がついておらず、髪が作られる過程でメラノサイトという細胞が働くことで髪が黒くなります。
しかし様々な要因でこのメラノサイト細胞が弱ってくると、髪の毛に色が付けられずに白髪になります。
ストレスも細胞を傷つける原因の一つ。
強いストレスを受け続けると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になります。
緊張状態の継続によって交感神経が活発化し続けると、血管が収縮して血流が滞ってしまいます。
その結果、髪の毛に十分な栄養が届かなくなり、髪の毛に色を付けている細胞がうまく働かなくなってしまうのです。
また、ストレスは白髪だけではなく髪の成長にも大きくかかわってきます。
円形脱毛症や抜け毛などもストレスが原因で起こるといわれており、ストレスは髪の大敵なのです。
髪の大敵であるストレス。できる限りストレスフリーでいたいものです。
とはいえ現代社会ではストレスフリー程難しいものはありませんね。
大切なのはストレスをため込まないこと!
そのためには夜寝る前の入浴が効果的。
ポイントはぬるま湯にゆっくりと少し長めに入ること。
体をゆっくり温めて緊張を解きほぐし、リラックスさせることでストレスにより収縮した血管をゆっくりと広げます。
細胞は寝ている間にメンテナンスされるので、寝る前のリラックスタイムはとても大切。
血液の流れを良くしてあげることで細胞一つ一つに栄養を行き渡らせ美しく艶やかな髪が生まれます。
お風呂に入りながら軽く頭のマッサージをするのも効果大。
頭のマッサージで脳までリラックスさせストレスをリリースしましょう。