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高める 2019.03.12
パリジェンヌが毎日シャンプーしないのは有名な話。
3日に1回、週に1回、もしかすると月に数えるほど、というのもよく聞く話です。
その理由は、お水事情。
日本の軟水と違って、カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水のため、髪のタンパク質に付着して、ごわつきやパサつきを引き起こしてしまうのです。
ただし、毎日洗わない代わりに、ヘアブラッシングは習慣化しているのが特徴です。
シャンプーの前にしっかりと、汚れを落とすようにブラッシング。
朝と夜、ドレッサーの前でブラッシング(映画のワンシーンで見かけたこともあるのでは?)。
逆毛をたてるときもブラッシング。
ツヤを出すのもブラッシング。
このように、汚れをかきだす、かゆみを減らす、スタイリングする、ツヤを出す……
とさまざまな役割がブラッシングにはあります。
パリのセレクトショップでは、毛量たっぷりのブラシや柄の部分が美しいブラシが並んでいるのを目にした人もいるのではないでしょうか。
ブラシ1本で、髪のケアからスタイリングまで叶えます。お気に入りの1本を手に入れて、パリジェンヌのブラッシング習慣を参考にしてみては?
もうひとつ、パリジェンヌのヘアスタイルが素敵に映るのは、“作り込みすぎていないこと”。
うなじにかかる後れ毛や、額にはらりと落ちるゆるやかなウエーブが、無造作でありながらニュアンスを含んでいます。
これが「素敵だな」「こなれているな」という“抜け感”を出しているのです。
メイクでもファッションでも“抜け感”があると、たちまち洗練された雰囲気に映ります。
自分でスタイリングするときに気をつけるポイントは?
1. 髪をまとめたら、部分的に指でひっぱりだしてざっくり感を出す
2. 優しい印象にも見える! 顔周りの後れ毛はアイロンでウエービーに
3. 髪の分け目はまっすぐではなく、じぐざぐにする
これだけ意識すれば、パリジェンヌのような抜け感ヘアに。